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国鉄8800形(真鍮製生地キット加工_1/80_16.5mm)製作途中



「陸の八八艦隊」この言葉を知ったのは、「機関車の系譜図�W」(臼井茂信著、1978年交友社)の本です。国鉄の8700形、8800形、8850形、8900形が該当します。
また、「蒸機を作る」(1974年機芸出版社)の中で、久保田富弘氏の8850形がカッコよいなあ、と思っていずれ模型で欲しいと考え、1982年に珊瑚模型店の真鍮製バラキットを購入しました。
購入したキットはボルジッヒ製タイプで、川崎造船が増備したタイプのキットが模型ショーで発売されたのですが、購入できませんでした。(ボルジッヒのテンダーは3軸固定台車ですが、川崎造船のは単軸台車とボギー台車の組合せ)
手に入らないと欲しくなるのが世の常で、オークションを探すのですが、なかなか出物がありません。そんなころ、ムサシノモデルが川崎造船タイプの完成品を発売していたのを思い出し、在庫を検索すると残っていたので、2023年にムサシノモデルから直接購入しました。
さて、8850形が揃うと、神戸埠頭のボートトレインで名をはせた8800形も気になります。これは、とれいん誌282号(1998年6月号)に神戸港のボートトレインの牽引機として8800形載っていたからです。(「なむのこばた」の看板もここで知りました。右から読んでね) 丹念にオークションを探していると未塗装半完成キットが出ていて、無事ゲットできました。
その後、マイクロキャスト水野の8800形も揃いました。
晩年に行橋機関区に集められた8900形はマイクロキャスト水野の完成品を1994年に購入済みです。
そうこうしていると、豊州鉄道(TMS1011号)を構想するI氏から動輪の位相がずれた古い珊瑚の8800形を修理・塗装してほしいとのこと。
氏は第二次世界大戦が起きずに、石油が枯渇し、石炭がエネルギーの主役の世界観で、蒸気機関車が復活し輸送の主力を担っています。
位相治具も自作して、動輪の調整もできるようになったので、引き受けました。
(因みに氏とは先の「なむのこばた」で盛り上がりました)
(2026年7月22日UP)

珊瑚模型店の8800型の組立説明書(画像をクリックすると拡大できます)。


購入した珊瑚模型店の8800形の未塗装キット。なぜか下回りは黒く塗装済み。


棒型モーターが付属していましたが、小判型の缶モーターに換装します。下方の真鍮色がそのアダプター。


木製の直角治具の上でアダプターを組立。


ウオームギヤは真鍮パイプを介してモーターに取付。


モーターを取付て下回りOK。なお、前下がりになるので、第一動輪のバネは、Φ0.5のリン青銅線からピアノ線へ交換しました。


上回りは、艶消し黒の缶スプレーを塗って完成。


8550形(左)とすれ違う8800形(右)


I氏から預かった50年前の8800形。かなりくすんでいます。動輪も緩んで手で簡単にねじれました。


早速動輪位相合わせジグで位相合わせ。クランクピンには軸箱に合わせたカラーを装着。
軸と動輪の孔にはロックタイト601はめ合い用接着剤を使用。


モーターも棒型から缶モーターへ換装。


下回り完成。動くようになりました。


テンダー車輪からの集電を良くするため簡易のイコライザーを組込。


テンダーの台枠の軸穴は、Φ1.5mmのエンドミルで天地方向に1.6mm切削して上下動に対応。


上回りはハンダ緩んだところを補強して、エアホースやその配管、標識灯を取付。


テンダー後方にも標識灯を取付。


片側のシリンダーのドレンコックのロストパーツは破損していたので、パイプと洋白帯板から新製。


シリンダードレンコックをハンダ付け。


I氏から前照灯の点灯希望があり、1608の電球色LEDを採用。電流値は0.2mA程度としました。
電流制限は33kΩの抵抗を直列に接続、ちらつき防止には100μFの電解コンデンサー。


さて、大体できてくると、I氏から電話で「ダブルボギーのテンダーだとカッコ良いよね。」とぽそっと言われて、それを作ることに。
寸法は手持ちの8900形をトレースして、外板は厚さ0.3mm、内の補強板は0.4mm。上下の枠は上0.4mm、下は0.6mm。


上部のフレア部は木のジグを利用して曲げます。曲げの部分は長めにして曲げた後カット。


曲げ終わりました。補強もハンダ付け済み。


平面の上で手で曲げてコの字型へ。


台車はアダチの貨車用アーチバー。端梁や補強アングルなどの部品。


カプラー台などもハンダ付け済み。


上部のフレア部に0.5mmの甲丸線をハンダ付けしますが、位置決めがむつかしいので、ベーク板の段付き治具で位置決め。





甲丸線をハンダ付け済み。フレアのコーナーは厚さ0.3mmの真鍮板を焼きなまして、それらしくやっとこで曲げてハンダ付け。


未塗装完成。


下回り。ボルスターは客車用を使用。集電を安定させるためΦ0.3mmのリン青銅線のブラシを付けています。


生地完成。








先行する一両のダブルボギーのテンダーは艶消し黒に塗り、三軸テンダーと連結して、ダブルテンダーとして活躍。


さて、50年前の8800形くすんでいたので、サンポールとクレンザーで洗浄・乾燥させ、いよいよ塗装というときに、I氏から連絡有。
「フェラーリの濃紺のような塗装が良いネ。タミヤカラー(ラッカー塗料 / アクリル塗料): 「ロイヤルブルー (TS-59 / X-14)」や「ディープメタリックブルー (TS-53) 」Mr.カラー(クレオス): 「ミッドナイトブルー」や「コバルトブルー」これらを下地に黒を塗った上に重ねるとよいのでは」とのこと。
ネットで検索するとフェラーリのロイヤルブルーそのものが補修用塗料としてPROST株式会社から発売されていて、早速取り寄せました。(フェラーリ522)


下地の色は何が最適か探るため、黒・赤・白・灰・青をツルツルの紙に塗って、ロイヤルブルーを塗りました。


黒は深みがあり、赤はややコバルトブルー寄り、白はやや明るい感じとなり、I氏と相談し下地は黒に決まりました。


煙室部は艶消し黒に塗ったのちマスキング。


艶あり黒の後、ロイヤルブルーメタリックを吹付塗装。


前照灯には1608チップLEDを入れて煙室の裏に抵抗類の基板を接着。


前照灯には旋盤で作ったアクリル製のレンズをはめます。


前照灯の横のナンバーボードにはデカールで作った該当ナンバーを貼付け。





煙室とボイラーの境目のボイラバンドは真鍮の磨き出し。



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